サロン・デュ・ショコラ  セレクション・ボックス テロワール 2021


1年で1番チョコレートのラインナップが豊富な時が過ぎ、

それぞれのショップ、ブティックでは「母の日」など、また新しい商戦を発信していますね。


冬から春にかけての期間限定品。

色鮮やかなパッケージが並び、見ているだけでワクワク!




2021年の思い出に綴っておきたいチョコレートたち。


ワイン好きな方々がテイスティングするように、

マリエさんとボンボンショコラのお味見が出来る夜は、まさに至福の時。


寒い頃でしたからね、

戴く少し前からリビングに持って来て、チョコレートの適温18℃~20℃程に慣らしておくのは必須!




漆器のようなツヤだったり、

繊細な美しさだったり。

すべてのお味を試したくて、いつのもように半分こ。


香ってから口に含み、体温で溶けていく瞬間に鼻から抜ける風味。

酸味、甘み、苦み。


溶けていく全てを逃したくないと、

フレーバーを追いかけて、何本も手が伸びるような、

五感をバンバン働かせる瞬間です。


5300年前のエクアドル周辺がカカオ発祥だとか、

オルメカ文明、マヤ文明、アステカ文明など。


今でいう東洋医学のお薬のような存在から、

スペインに渡り、その後、世界へ。

嗜好品に変わっていく長い時の流れ。


チョコレートたちの歴史を紹介してくれたサロンに敬意を表して、


まずは、国内最大級のチョコレートの祭典

「サロン・デュ・ショコラ」


創始者のシルヴィ・ドゥースと、フランソワ・ジャンテ氏の2018年のDOMA インタビュー


「25年前は誰一人として、ショコラティエやパティシエの仕事を継ごうと思っている人はいなかった。

当時は価値のある仕事とみなされていませんでした」と書かれています。


でも、今ではチョコレートは全世界の人々を魅了する存在。

媚薬ともいうべきか、美しくて甘くてほろ苦い。


奥深い魅惑的なスイーツ!

これを作る仕事に価値がないなんて、今ではどなたも思わないでしょう。


「消費者が単純にチョコレートを食べるだけで、実は森を保護することにもなるのですよ。

なぜならカカオの木は大木の下、その陰で育つのです。


カカオの木を栽培するためには、大木、あるいは森が必要。

森は私たち地球の肺、チョコレートを食べることで地球を救っていることにもなるのです」


食べるだけで森の、果てには地球をも救っているとは。

そうとあらば、せっせと戴かねば!

また都合のいい言い訳を見つけてしまいました。


今回「サロン・デュ・ショコラ」で購入したのは

Selection Box 2 "Terroir" 大地 

~大地とつながる~ 

 セレクション・ボックス テロワール 


テーマは「人も美味も大地とともにある。大好きな故郷や忘れられない思い出の地。

愛してやまない印象的なカカオが育つ大地」


作り手たちと密接なつながりのある大地、場所をテーマに12人が珠玉のショコラを作ってくれました。 




「サロン・デュ・ショコラ」の主催者のひとり、

フランソワ・ジャンテ氏が描いたイラストパッケージも素敵です。


都会と相対する小さな街並み。

大きなハートに包まれて昇る朝日。

「世界はひとつ」というのが、このセレクションのコンセプトかなと感じました。




左上より


<パティシエ エス コヤマ> 

黒文字を生クリームにアンフュゼし、優しい酸味を持つペルーのチャンチャマイヨ産カカオのショコラオレ48%と合わせ、よもぎパウダーを混ぜ込んだというショコラ。 


エスコヤマ

https://www.es-koyama.com/index_sp.html



<ジャン=ポール・エヴァン>

ポメロ ~カカオ生産地に想いを馳せて~

グレープフルーツのピューレとコンフィをミルクチョコと合わせてガナッシュに。余韻が長く、バランスのとれた味わいです。 


ジャン=ポール・エヴァン

https://www.jph-japon.co.jp/



<クリスティーヌ・フェルベール>

ムッシュ 

カシスの果肉とリキュールを入れたフルーティーなマンジャリのガナッシュをノワールでコーティング。 

クリスティーヌ・フェルベール

https://www.christineferber.com/



<クリスチャン・カンプリニ> 

ガナッシュ シトロン

モントン産のシトロン=レモン風味のガナッシュに、抽出したローズマリーの風味をまとわせたひと粒。ローストしたアーモンドもさらにプラス。 

 クリスチャン・カンプリニ

https://christian-camprini.fr/



<ブルーノ・ルデルフ>

デュオキャラメル サラザン ~ブルターニュへの想い~ 

ボルディエバターを使った塩キャラメルと蕎麦の実とアーモンドのプラリネを2層仕立てにして、ミルクチョコレートでコーティング。 


ブルーノ・ルデルフ

https://www.brunolederf.fr/



<ナオミ・ミズノ>

のどかな街 ~修業時代に想いを馳せて~

コワントロー香る柔らかなキャラメルガナッシュとヘーゼルナッツのプラリネを組み合わせた作品です。 

ナオミ・ミズノ

https://www.naomi-mizuno.com/



<フランク ハースヌート>

ビターアーモンド ~母国の味に想いを馳せて~ 

ほんのりと苦みのあるアーモンドガナッシュにサクサクとしたアーモンドプラリネをはさみ、ノワールでコーティングしたひと粒。


フランク ハースヌート

https://www.frankhaasnoot.com/



フランク・ケストナー> 

アルダン

アーモンドのプラリネに、シナモン、スターアニス、コリアンダー、蜂蜜などパンデピスに使われている味わいを詰め込んだ。転写柄はクリスマスの照明をイメージしたもの。


フランク・ケストナー

 https://franck-kestener.com/



<リリアン・ボンヌフォア>

ガーナ

ガーナ産のカカオ豆をベースにしたシンプルな68%のピュアガナッシュ。食べると口の中に余韻が長く残り、甘いバニラのような風味も楽しめるひと粒。




<フレデリック・アヴェッカー> 

リ グリエ

炒ったお米を使った香りの良いガナッシュ。ホワイトチョコレートとローストしたカマルグ産のお米を合わせたガナッシュをミルクチョコレートでコーティング。




<イェオ・シューカラート> 

アントノフカ ~母なる北の大地に想いを馳せて~ 

焼きりんご、バニラを使った、幸せの香りがするキャラメルガナッシュ。様々なりんごで試作を重ねたが「母の使っていたりんごが一番よかった」そうです。



<ル ショコラ ドゥ アッシュ>

オランジュ サンギーヌ ~フランスに想いを馳せて~

 エクアドル産&コスタリカ産のカカオを使って仕上げたガナッシュにブラッドオレンジをマリアージュ。センターにジュレをしのばせたプラリネノワゼットを重ねて。



12名の思いが一箱に詰め込まれた贅沢品。




どんなふうに“大地”を表現されているのか。

ボンボンを溶かしながら想像が膨らみます。


そして、これを作ったシェフはどんな方?

HPやショップは?辿りながら戴くのも楽しいものです。


中にはHP、ショップを持たず工房のみ。

サロンにだけ出品されている方もいて、

Instagramなどからそれを探るのが得意なマリエさん。


あーだこーだと議論しつつの時間。


玄米だったり、

和菓子を戴く際に使う黒文字。

これを素材にするなんて。


ミルク、ビター。どのお味にも趣きがあります。

子供の頃の思い出、こんな時期ですから故郷へ思いを馳せて作られたんだろうな。


サロン創設に深くかかわった巨匠ジャン=ポール・エヴァン氏など、 

どれも美味しいけれど。 

やっぱり1粒だけではその個性が伝わりきれず物足りない。


個人的にはっきり申せば、

12人のショコラティエさんのチョコレートを食べられてよかった、という印象しか残っていません(^-^;

いつかまたご縁があれば、ぜひ。


Selection Box 2 "Terroir" 大地 

~大地とつながる~ 

 セレクション・ボックス テロワール 


6,480円(12粒入り)

とある街角の小さな宝石屋RIVAMARE アラカンマムの日々つれづれ

天然石アクセサリー とある街角の小さな宝石屋RIVAMARE(リーヴァマーレ)です。天然石のこと、日常のこと、大好きなスイーツことなど徒然に綴っています。 2019年5月、令和になってすぐに生まれたナツキくんの成長日記も。 日々いそがしく過ごしつつ楽しいことを見つけていきたいアラカン店主でございます。

0コメント

  • 1000 / 1000