土用餅




土用餅ってご存知ですか。

土用(丑の日)というと、普通は鰻を連想すると思いますが、







最近は土用餅という和スイーツも耳にするようになりました。





そもそも土用とは、正確にいうと「土旺用事」





これは陰陽五行説からきている考え方だそうで、

(五行=木火土金水)

日本では安倍晴明の陰陽道が有名ですが、これに由来するそうです。





「土用の丑の日」というと、夏だけと思いがちですが、

実は春夏秋冬それぞれにあるそうです。





春は木、夏は火、秋は金、冬は水というように四季に五行を当てはめて考えていました。


すると土が余ってしまうため、

四季の変わり目である「立春、立夏、立秋、立冬」

その前の約18日間を「土用」と決めたそうです。





この時期は土を掘り起こしたりすると土の神様に怒られるということで、

土木工事を始めてはいけないといういわれもあるとか。







夏の土用は鰻だけではなく、餅を食べるという風習が北陸には残っています。

それが「土用餅」





当時、高カロリーだった餅を食べることで、

夏の暑さを乗り切ろうとされ、体力をつけたのだとか。





時代が進み、食が豊かになると、

暑さ対策として餅を食べるという習慣は薄れていきましたが、





未だに山や神社への参道で力餅が売られていたり、

出産・初誕生日などお祝い事にもお餅を戴く。

昔からお餅で元気をつけようとしていたからなのかもしれませんね。





お餅屋さんなら「あべかわ餅」

和菓子屋さんなら「あんころ餅」が、この時期「土用餅」として販売されます。






最近知ったのが、この「あべかわ餅」

黒蜜ときな粉をまぶして戴くのですが、

黒蜜をかけるのは福井県と山梨県だけなんだそうで。





ちょっと、びっくり!

食文化は、地方地方によっていろいろ違うものですが。





他県では、どんな「あべかわ餅」なんだろ?

そもそも「あべかわ餅」ってあるのだろうか。




福井県でも餅店によって餅の形、黒蜜・きな粉のバランスも様々。

自分好みを見つけるのも楽しみのひとつです。





今回戴いたのは、市内にある梅野餅店。

この日は、あべかわ餅のみの販売のようでした。







お餅が溺れるくらいたっぷりの黒蜜ときな粉。

電話予約をしていかないと購入出来ない時もあります。







目の前で仕上げてくれるあべかわ餅。

三角のぽってりお餅に、ミネラルたっぷりの黒蜜ときな粉をかけて。

暑いこの時期、ご縁があればお試しあれ。







とある街角の小さな宝石屋RIVAMARE アラカンマムの日々つれづれ

天然石アクセサリー とある街角の小さな宝石屋RIVAMARE(リーヴァマーレ)です。天然石のこと、日常のこと、大好きなスイーツことなど徒然に綴っています。 2019年5月、令和になってすぐに生まれたナツキくんの成長日記も。 日々いそがしく過ごしつつ楽しいことを見つけていきたいアラカン店主でございます。

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