新作『曼珠沙華』ルビー・レッドスピネルピアス
黄金色に波打つ田畑の畦道に咲いている彼岸花を見ると、
ふと山口百恵さんの“曼珠沙華”を思い出す。
「マンジューシャカ 恋する女は
マンジューシャカ 罪作り
白い花さえ、真紅に染める
・・・
命すべてを燃やし尽くすの」
情熱的で妖艶。
すっと咲く立ち姿は凛として、儚げながら女性の強さも感じます。
メールで送られてきた巾着田曼珠沙華まつりの風景。
ここまでくると見事ですね!!
花は葉を見ることがなく、葉は花を見ることがない。
まるで永遠の片想いのよう。
モグラなどの動物から彼岸花自身を守るため、有毒成分を持つようになったとか、
たくさんの別名や、いろんな謂れもありますが、
「近づいたら火傷くらいじゃ済まないわよ」みたいな悪女的な危いところも、
この花をより魅惑的に思わせるのか。
焦がれる女心を唄ったこの歌を聴いて、
いつものことながら、デザイナーのマリエさんに難題を投げかけた。
「曼珠沙華を作って」
たぶん、好き嫌いがハッキリわかれると思う。
売れるものか売れないかは今回は、さて置き。
作家とすれば美しいものを形に表すという、なんと至福の時だろう。
マリエさんは天然石でいかに表現するか。
突きつけられた問題と、アイデアしか出さない私に対し、
「だいたいのイメージを伝えてよ」と、たまには訴える時もあるけれど
ほとんどの場合、期待以上の成果を出してくれる。
今回はYou tubeで延々と流れている”曼珠沙華”の世界に包まれながら、黙々と作業中。
私は私で妄想の世界に浸りつつ、商品説明文を考えながら
どんなものが仕上がってくるのか。
一番楽しみなのも私自身。
20分?30分?経った頃
「これ、どう?」
ツルの恩返しのように「決して戸を開けないでください」的な、
新作を作っている途中は絶対見ないでね、みたいな約束事が私達の間にはあって。
仕上がるまで、一切見てはならぬ。
「どう?」と言われて、初めて見ることが出来る。
私の反応で良し悪しを判断してるという彼女。
そして、それは私の想像とは全く違っていた。
モザンビークガーネットか、はたまたルビーのドロップなどを
じゃらじゃら連ねたものかと思っていたけれど。
彼女が着目したのは、ひゅんひゅんとそびえている6本の雄しべ。
(ただ今回は縁起のいい陽の数字、5本で仕上げたのだとか。)
特徴的な弧を描く雄しべをゴールドワイヤーで仕上げ、
添えたのは、英国王室の戴冠用の王冠にあしらわれているレッドスピネル。
小粒ながら、一般的なルビーとは比べられないくらいの赤と透明感を持つ天然石。
最近流通が少なくなったのが非常に残念な天然石のひとつ。
この花を表現するには、この透明感ある赤が必要だったんだとか。
ゆらゆらとしなやかなワイヤーの先で、ちょこんと。
3~4mm程の小粒なレッドスピネルとドロップカットのルビーが揺れる。
同じ鉱山などで採掘されていたため、
300年余り前まではルビーと思われたレッドスピネル。
湧き立つ生命力をくれるルビーとともに、アクティブに活動する強さをくれます。
赤はホルモンバランスやアンチエイジング効果を持つカラー。
ぜひ女性におすすめしたい天然石たちです。
『曼珠沙華』
情熱を染めるように、妖艶に咲く曼珠沙華。
燃える想いをたぎらせながら、ただ静かに
切なさに焦がれる女心と、しなやかに秘めた強さを。
”情熱”
”想うはあなた一人”
そんな花言葉を持つ曼珠沙華は、天上の華。
「おめでたい日、良き日に天から赤い花が降る」
そんな伝説を持つ花が、秋の訪れを告げています。
Creema店
https://www.creema.jp/item/4694837/detail
またお立ち寄りください。
ハンドメイド天然石アクセサリー
とある街角の小さな宝石屋RIVAMARE リーヴァマーレ
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