新聞の『誕生しました』欄 妻への思い 妻の思い




19日はマリエさんとナツキくんの1ヶ月健診日。




他のママさん同様の「あるある」を少しずつ経験し、早いものであの日から1ヶ月。




2日間ほど、何故かギャンギャンと泣いてばかりのナツキくん。

暑さもあり、乳児湿疹が痒いのかもとお薬を処方され、昨日は落ち着いた様子。

とりあえずお医者様からは無事1ヶ月の成長にお墨付きを頂いた。




ただ、今朝はガラガラした声。

泣き過ぎて3日目の朝にガラガラになるってある?

それとも何?!なんて、また悩む。




マリエさんはというと、まだ本調子ではないものの、

こちらも無事に回復しているとのことでありがたい。




「今回で終了になります。また何か気になることがあればいつでもご相談くださいね」

妊婦検診が終わった時もそうだったけど、

今回こそ産婦人科からの卒業がうれしいような寂しいような。




そんな中、ナツキくん中心の我が家でまたちょっとした出来事が。

イクメン真っ只中のサトシくん。




陣痛・分娩時には助産師さんもビックリ。

「パパさんがママのケアをしてくれるから、私は赤ちゃんに集中できるわ!パパさん、すごいね!」と言われつつ、呼吸法などマリエさんの痛みを和らげるのを手助け。




入院中は私と交代で付き添いに泊まり。

退院後はマリエさんに「寝てていいよ」と、

夜中の授乳・オムツ替え・ぐずる我が子を朝方まであやし、寝不足のまま出社。




搾乳が大変だと聞くとピジョンの電動搾乳器をプレゼント。




ダイヤルするだけで、お乳のマッサージから搾乳までしてくれる。

「これで少しは楽になれるよ」




「いつもナツの面倒を見てくれてありがとう」と感謝の言葉を忘れない。

君はそれほどマリエさんとナツキくんを大切に思ってくれるのかとうれしくもあり、

彼自身の身体が心配でもあり。




「俺は大丈夫!」と、我が子をあやしながらそのまま畳の上でごろん。

バタバタと仕事に出掛けたと思ったら、帰宅後はまた愛妻と愛息のお世話。

そうそう出来るこっちゃないなぁとつくづく思う。




そんな中、地元新聞の『誕生しました』欄に、

今か今かと待っていたナツキくんの名前が掲載。




載った!と思った反面「あれっ?!」




普通なら生まれた子の名前、父親の名前、長男(続柄)と載るのが一般的。

ところがサトシくんの名ではなくマリエさんの名前になっている。

ほとんどのご家庭が子どもさんと父親の名前である中、ただひとり母親の名前。




新聞を見せようか見せまいか、ひたすら悩む。

もし「載らないね」なんて何日も経った頃に「実は・・・」なんてなったら、と

ぐるぐる巡る。




で、知らせた結果、案の定「シングルマザーみたい」とショックを隠せないマリエさん。

実のところ、タカコさんや私も心の中で同様に感じた次第。




寝不足や疲れが溜まって身体も心も不安定、勝手に涙が溢れる時。

また涙にくれてしまった。




出生届など手続きをしに市役所へ行ったのはサトシくんひとり。

ちょうどその日はマリエさんの退院日で外出はまだ出来ず、提出期間は生後2週間以内。

サトシくんの休みはその日しかなかった。




尋ねると、市役所から渡された書類の中に新聞への掲載可否用紙があり、

サトシくんは自分の名前ではなく、

頑張って子を生んでくれたマリエさんの名前を載せてあげたかったという彼の気遣い。




マリエさんはというとサトシくんの名前とナツキの名前の方が良かったと。

お互いを慮るばかりに。

何としたことか。




「『誕生しました』欄を見ている人はそんなにいないかもよ」

「サトシくんの思いだから」となだめていたところ

まだ籍入ってなかったの?などと電話があったり、結構見ている人もいるもんだ。




それから5日経ち、このまま不安を忘れてほしいと思った頃。

昨日になってまた「なんでマリエちゃんの名前じゃないの?入籍してないの?」と周りの声。




記念の新聞を捨ててしまおうか

でも、ナツの名前が載った新聞を捨てるなんて出来ない。

またまた溢れ出す涙。




傍から見たら、なんてことないことだけど。

本人からしてみれば父親の居ない子のように不憫に思えるんだろう。

余程の掲載ミスでもない限り、新聞は書き換えはしてくれないはず。




今度、内祝いでご挨拶に回る時にでも少し話をして誤解を解いてこよう。

サトシくんがどれほど大事にしてくれているか。




妻を休ませるため、家にいる時は育児をしてくれる人だということ。

そして彼はいつもマリエさんへの愛情を表現している。

タカコさんと私は目の当たりにしてどこを見てていいやら(今はすっかり慣れたけど)




貴女はそれほど想われているのだから。

新聞欄よりそっちのほうがずっとずっと大事だということを忘れないでほしい。

とある街角の小さな宝石屋RIVAMARE アラカンマムの日々つれづれ

天然石アクセサリー とある街角の小さな宝石屋RIVAMARE(リーヴァマーレ)です。天然石のこと、日常のこと、大好きなスイーツことなど徒然に綴っています。 2019年5月、令和になってすぐに生まれたナツキくんの成長日記も。 日々いそがしく過ごしつつ楽しいことを見つけていきたいアラカン店主でございます。

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