男の子が生まれると お正月の床の間は天神様の御成り 福井県


今日から離乳食も午前・午後と2回。

綿棒浣腸で出るウンチはもう赤ちゃんのソレではなく、すっかり一人前。

匂いもプンプン!臭くなってきました(;´∀`)



さて。

福井県では男の子が生まれると、その子の健やかな成長と学業成就を願い、

お正月の床の間に天神様の御軸を飾ります。



菅原道真公を祀った天満宮にお願い事をするように

初天神の1月25日までお祀りし、

25日は天神講といって焼きガレイをお供えしたあと家族で戴くという風習です。



11月の良き日を選んで、なっちゃんの天神様を買いに出かけました。

「幾らくらいするものなの?5~6万円くらい?」



父や兄の天神様は祖父母や曾祖父母が用意したもの。

ネットでは1万円くらいのもあればもっとする物もあり、今回初めての購入でさっぱり値段の見当がつきません。



月命日の法要でいらした、幼馴染のお寺のご住職に尋ねたら

「うちは仏教だから、神様は飾らないんだ」

へぇー、そうなんだ!と納得。



5月にもなれば兜か五月人形なども買ってあげたいと思っているボスばぁばのタカコさん。

92才になる姉のチエコさんが買った五月人形は17万円だったそうで、そのくらいで。

天神様はもう少し控えめでというところ。



(神様に対して金額がどうのこうのというのは大変失礼な話ですが(^-^; )



一軒目 繁華街近くのK店。

壁一面に掛けられた20幅ほどをずらっと見渡すと20万、30万~、40万~、50万・・・。

へっ?(*_*;



70万~、90万~、100万円?!(@ @;)

はぁ~?!



「天神様でございますか?まずお値段の違いでございますが」着いて早々、店員さんが形通りの説明。

「シルク地に1点1点手書きでございまして。

・・・が本金仕上げとなっているものと、合金だったり混ざりものの具合によって・・・」



しょっぱなから30~40万というお値段を見てから、説明なんて耳に入ってこない( 一一)

「ですが、すべてお勉強させていただきますので70万の物でしたら40万程にお値引きさせて頂きます」



70万が40万って!?値段があってないようなもんだ!

”だったら最初っからその値段の値札を貼ってよ” マリエさんが囁く。



マニュアル通りの受け答えにお店側の気持ちというか?誠意のようなものが伝わって来ず。

「参考になりました」と丁重にお断りして店を出ました。



3人して「びっくりー!」

「この金額を出すんなら部屋のリフォームをするわ!」というマリエさん。

うん、ごもっとも。



もう1軒、近くにあるアラヨ人形店に行ってみよう。




2階の展示場に上がると25幅ほど展示されていました。




こちらのお店も20万~、30万~、40万~、50万~・・・ちょっと見慣れてきて驚かなくなってきた。

10万円台なんて「すごいお手頃!」などと考えてしまうところが怖い(*_*)



先程のK店で説明された、うんちくが耳に残っていて、

もう少しお手頃の物は無いの?と思うけど、やはりどこも同じなんだな。



でも何よりの違いは説明して下さる内容に納得できるというか対応というか。

こちら側に寄り添ったお話をして下さる。



「ピカソの絵に億という金額がついて価値があると思われる方もいらっしゃれば、お子様の絵のほうがいいというご家族様も多いです。



お値段の違いはありますが、どれも全て70年、80年と生涯掛けて頂ける立派なお品ですので。

その子の幸せを願うお気持ちに変わりはなく、それを大事になさって下さい」

上手いことをおっしゃる。



ふと見ると天神様の手前に、2、3万~5、6万円という価格帯の見慣れないものが置いてある。




「こちらが一応、全国的に飾られている破魔弓です」

初めて見ました。

天神様を見た後なら一番大きいものでも買えるわ~と思ってしまう(;´∀`)



県外から福井へ嫁がれたご家庭では、こういった風習をご存知ないため、福井市内で購入して嫁ぎ先へお届けするのだとか。




兄弟が生まれたら、本来ならその子その子の守り神として1幅ずつ準備したいところだけれど。




飾る場所がないといった理由などから木目込み人形だったり木彫りだったり。

もう少し丈・幅の小さいものを準備される方もいらっしゃるとか。



木目込み人形が雛人形と似ていても違うのは

雛人形は天皇・皇后を表したもの。

なので冠はピンと立っているけれど、こちらは垂れていてお鬚があるそうな。



いろいろ勉強になりますね。




なっちゃんはウシさんのぬいぐるみを貸してもらって上機嫌。




タカコさんと私の悩みようを遠くから眺めてる。




お顔がそれぞれに違う。

お年を召した道真公も。

個人個人のお好みらしいですが、年配のお祖父様方はお年を召したお顔を選ばれる方もいらっしゃるそう。



申し訳ないですが、このお値段からお値引きは?と尋ねると

「そんな場合はお値引き価格で値札をお付けしますから。すみません、このままで」



誠実なお答えですね。




なっちゃんが「これがいい!」って言ってくれると助かるんだけど。

と言ってる側から、おねむ。




左3枚と右3枚との違い。

左3枚は落ち着いた雰囲気ながら、実は生地自体はこちらの方が高価。

右3枚が先ほどのお店でも聞いた、表具や表装といったものが本金仕上げや合金仕上げ。



「すみません、もう1~2店、見てきてもいいですか」そうお伝えして

「もちろんです。

これほどのお値段ですから、すぐに決められないのが普通です」



すぐお暇するつもりがいろいろお話をしているうちに、気づけば2時間近く経っていて。



「お気掛かりなものを何幅かお並べしましょうか?」と。

3幅並べていただいて、より違いが見えてくる。



何処に行っても相応なお値段なら、親切に対応下さっているこのお店がいい感じ。

タカコさんは「もう他には行かずこちらで決めよう」ということになり。




肝心なお顔、表装はもちろん。

背景の松竹梅の枝の出方、お着物の柄などをじーーーっと眺め比べてこちらに決めました。



備え付けの風鎮は九谷焼。

朱塗りの三方・竹飾りも希望で。

(こういうのもお値段に入っているのね。)



なっちゃんの名前と送り主など包装のうえ水引きをかけて届けて頂けるそう。



帰宅したサトシくん。

「今日は大変なお買い物をしていただいたそうで。何だったら俺が書いたのに。兜も折るよ~」

そだね、達筆過ぎて誰かわからないかも、なんて思いつつ。



来年5月には1才を迎える、なっちゃん。

パパと新聞で折った兜や、丸めた刀なんぞで遊ぶんだろうかと想像すると笑顔が浮かぶ(#^.^#)




12月9日、届きましたよ。

「北野天満宮に出かけて参りまして」とお守りも一緒にありがとうございます!

お正月にお飾りしましょうね。



凛々しくもやさしいお顔の天神様。

とってもイケメン様でございます(#^.^#)

ナツキの健康、学力向上を宜しくお願い致します。

とある街角の小さな宝石屋RIVAMARE アラカンマムの日々つれづれ

天然石アクセサリー とある街角の小さな宝石屋RIVAMARE(リーヴァマーレ)です。天然石のこと、日常のこと、大好きなスイーツことなど徒然に綴っています。 2019年5月、令和になってすぐに生まれたナツキくんの成長日記も。 日々いそがしく過ごしつつ楽しいことを見つけていきたいアラカン店主でございます。

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