天神様の使い ご神鳥 “うそ” が入った「うその餅」大宰府天満宮御用達 梅園菓子処
福井県では男の子のいる家庭では、
お正月になると1月25日の初天神まで床の間に天神様の掛け軸を掛けます。
健康祈願や学問向上を願う、その子の一生のお守り。
昨年末、その準備をしていた12月25日。
「羽鳥慎一モーニングショー」の ”継ぐ女神” で、
太宰府天満宮の参道にある菓子処『梅園』が放送され、縁起物として愛されてきたお菓子が紹介されました。
「ん?天満宮?」
キッチンに立ちながら
天神様つながりで気になって見ていると、
これは~♪(≧▽≦)
是非ともお尋ねせねば!
番組終了後しばらくして、混んでいるとは思いつつ。
「ご多用の中、大変恐縮ですが」と電話をしました。
やはりたくさん電話があり繋がりにくい状況だったらしいです。
丁寧な対応をして頂いて。
福井の風習も伝えると「とても貴重な勉強になるお話を伺えて嬉しかったです」と。
こちらを代表するお菓子は賢所献上菓子『宝満山』
川端康成さんにお送りしたり、松本清張さんが来店されるなど。
ひと口戴くとその理由がわかります。
見た目、だし巻き玉子みたいですが全然それとは違い、
そして羊羹とも、ういろうとも違う!
玉子の香りがふわっと鼻に抜けて、メレンゲと合わさったような食感。
なのに洋菓子ではなく。
シンプルにその甘味が広がる和菓子。
冷凍しても凍らないので
すぐに、いつでも戴ける♪ なんて嬉しいこと!
風味豊かに、マリエさん達も絶賛。美味しかったです!そして『よろつよ』も。
『宝満山』を乾燥させてお干菓子に仕立てたもの。
「淡雪」に近いけれど、それよりも少ししっとりめ。
番組ではこの『宝満山』も紹介されましたが、
お正月も近づき、縁起物ということで紹介されたのは、
博多人形の「土うそ」(陶器)が入った『うその餅』
白玉粉に砂糖、水飴、卵白、しそエキスを加えて2時間練り上げ、
トロトロになったお餅を一晩固めて、ひと口サイズにカットしてたっぷり砂糖の粉をかけた和菓子。
太宰府天満宮にある大楠の若葉をイメージしたという説や、
戦後、沈んだ人々の心を明るくしたいという説がある若草色が爽やかな彩りのお餅。
参拝客に人気という、このお菓子を買おうと思ってしまう理由は、
入っている2cm程の愛らしい「土うそ」
ガレットデロワのフェーブなど小さくて可愛いものコレクターの私にとって、
これはワクワク以外の何物でもない代物♪
(継ぐ)女神が「これは食べれませんので、お守りにして下さい」
お守りと聞くと余計気になる!
おまけに、お正月の1月1日~7日までは紅梅色のお餅になり、
1月中は約3000個程 数量限定で「土うそ」が「木うそ」に変わります。
「木うそ」が砂糖に埋まってる!
鷽(うそ)は天神様の使いとされるご神鳥。
「太宰府木うそ保存会」の職人さんも少なくなり、作られる数も少なくなってきているのだとか。
大宰府天満宮では1月7日に行われる「鷽替え神事」で授与される
木彫りの鷽(うそ)を求めた参拝者同士が交換して、
昨年までの「嘘」を「まこと」に替えて頂き、幸運を招いて頂こうという神事。
全国の天満宮でも1月25日の天神様の日などに行われるそうです。
紅梅色で木彫りのうそが入ったお餅は年に7日程で希少です。
電話で教えていただいて。
お正月明けを待って、お時間が出来てからで構いませんとお伝えして
普通の若草色(土うそ)入りのお餅と
7日間限定の紅梅色(木うそ)入りのお餅をお願いしました。
金沢に住む姪やいとこの息子たちには
日持ちを考え、和三盆糖で出来た『うその鳥』を送ろうと注文。
ところが、これがまた人気で!
お正月明けに一緒に発送して頂くはずが、初詣参りの際に売りきれてしまい、
在庫が1点しかなく
お願いしていた残り数点は入荷を待って、1月末頃に別便での発送となりました。
届いた、うその餅を天神様にお飾りして
おさがりを頂いたそのお味は
マリエさんにとって昔なつかしい子供心を思い出させてくれたもの。
嬉しくて、お飾りしている写真とナツキの写真も合わせて梅園さんに御礼のメールを送りました。
『しそのほんのりした風味とやさしい砂糖の甘み。
普通のお餅ではなく風味が効いているのがより一層美味しく感じました!
何よりこの飾り気のない砂糖のお味は思い出の味そのもので。
と申しますのは、
昔、近くの神社に月参りに出かけると「撤饌」として小さな桃色の砂糖菓子がお賽銭箱の横に置かれていて、
娘はそれを1枚戴くのを楽しみにしておりました。
今でも必ず月参りに出かけておりますが、
時代の流れか、いつの間にかそのお菓子も置かれなくなり。
大人になった今でも少々寂しく感じていたようです。
その砂糖菓子と、うその餅のお砂糖。
特に紅梅色は色も同じで「懐かしい!」と嬉しそうに話しながら戴いておりました。
木うそ、土うそもとっても可愛くて!とても嬉しく思っています。
令和に生まれた孫の天神様もこのお正月に初お目見えして、
1月25日まで床の間で凛々しくお座りいただいています。
いつもナツキの幸せをお守りくださいますように。
この度は誠にありがとうございました。
丁寧なお便りも頂戴し恐縮に存じます。
私どもは慌てませんので、お正月の賑やかさが過ぎた頃でも十分です。
先の愉しみを待つことも幸せです。
それではご多用の中、皆様くれぐれも御身お大事にお過ごしになられますよう。
初春早々の嬉しいご縁に心より感謝申し上げます。』
これに対し、梅園さんからお返事が届きました。
『お便りをいただき誠にありがとうございます。
うその餅の味を懐かしんでいただいた様子や、お孫様に対する成長を願うお気持ちが伝わってまいりました。
いただいたメールを印刷して、スタッフ全員に読んでもらうことにしました。
日々の業務に追われ、ついつい一通りの業務をこなすといった仕事になりがちですが、
お客様がどのような気持ちで購入されて、どのようなストーリーがあるのか改めて考える機会になりました。
心より感謝いたします。
お孫様の元気で愛らしい姿、
天神様にうその餅をお供えしていただいている写真を拝見し、
これからもますますご健康で幸せでありますよう、太宰府天満宮天神様のおひざ元からお祈りしております。
もうしばらくすると太宰府天満宮の飛梅開花の便りが届きます。
その便りが届くと心にもポッと蕾が開き、何だか暖かい気持ちなります。
春は少しずつ近づいていますが、まだまだこれから厳しい寒さが続きます。
ご家族皆様お身体をお大事にされ健やかにお過ごしください。』
新春早々のご縁をうれしく思いました。
電話をするたびに違う方が対応されるのですが、どなたも丁寧で。
店内がやさしい気持ちで包まれているのかなぁと。
そういえば福井では昨日、早くも梅の開花が発表されました。
今朝は寒い朝でしたが、いいお天気で。
毎月25日は天神様の日で紅梅色のお餅を販売されているので、
またマリエさんに桃色の砂糖菓子を届けて頂こう♪
マリエさんもなっちゃんも笑顔が一番♪
天神様の日ももうすぐです。
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