8月 葉月 夏の終わりのお出かけ 丹巌洞
今日9月9日は重陽、菊の節句
普段は部屋に飾ってありますが、
今月は玄関に飾りましょ。
夏の暑さから秋へと切り替わっていく頃。
平安人は無病息災を願い、厄払いをしたんだとか。
今日は菊花のお菓子は無かったけれど
お茶屋さんに併設の甘味処で美味しいお抹茶なんぞ戴いてきたところです。
さて、ブログに思い出を綴っておりますが
その日のことは1ページに纏めたいというのが私のささやかなポリシー。
でも、前回のなっちゃんの百日祝ブログは長過ぎて
いつも使っているipadでは開かない、見れないときたもんだ!
というわけで、不本意ながら昨日のブログを続きページに綴り直し(^-^;
一昨日読んだわという方も
初めて読むわという方もあしからず。
百日祝 お食い初めの祝い膳のあとは
私達がご馳走になった8月 葉月のお献立。
普段ならテーブル・イス式だけど、この日はなっちゃんとお揃いの朱塗りのお膳。
和と洋を合わせた素材など、どんなお味に仕上がっているのかワクワクする!
籠に巻いてあるのは利休草。
百部(ひゃくぶ)という別名を持ち、江戸時代に中国より渡来。
初夏に可憐な花を咲かせるという人気の蔓草。
数年前までは朝顔を巻いていたそう。
風流ですね。
まず最初に並ぶ、この小鉢に盛られた八寸が
毎回どんな趣向を凝らしているのやらと興味津々。
そのままでもぷりぷりの福井サーモンを昆布〆に。
今年初の松茸は枝豆の呉汁と
鱧までもフライに仕上げるという。
この素材で?!と、ある種驚愕な調理法ながら
サクサクとした食感とそれぞれの風味がなんと芳しいことか。
赤い万願寺唐辛子で作ったお醤油で戴くお造り。
京都の伝統野菜「万願寺甘とう」は真っ赤で辛そうなのに全然辛くなく旨い!
和牛の冷しゃぶを紫蘇酢で戴くなんぞ今でも恋しくなる。
夏蕎麦のお粥
お腹にたまるけれど消化にいいもの。
めずらしい夏蕎麦とは初めて頂戴する。
デザートの素材は罪悪感など感じずに済むお野菜。
越のルビーをくり抜いた中にはバニラアイス。
金箔でのお化粧が華やか。
南京カステラ
東京・北京・・・南京は?なんて考えつつ。
余談ながら、カボチャを”南京”と呼ぶのは主に関西だそうで
中国の南京市経由で渡来したという説。
”南瓜”とは「南蛮渡来の瓜」という中国でのカボチャの呼び名らしい。
食べ終えて
しっかり満腹、ああ満足!
なんと幸せな1日だったことか。密かな期待のそれ以上。
涼やかな見た目と滋養のある食材の数々。
食欲が減ると聞く季節のしがらみは、我が家とは無縁のよう。
出掛けた翌日は9月1日 長月のお献立へと変わる時。
毎月1日は少し緊張されるそうで
「慣れた頃に献立も変わるんですよ」
きっとお料理にも栗や菊花、秋茄子
着せ綿なんぞイメージされているかしら。
盃に菊の花びらを浮かべて
月も映ったら、なんと風雅なひと時だろう。
ご主人がこの美しい秋をどう表現するのか想像するとうつうつと悩ましい。
そういえば、9月13日は中秋の名月でもあり
サトシくんとマリエさんの入籍日 結婚一周年。
10月は挙式披露宴から1年。
記念日にかこつけてお出かけを、なんて目論むのもまた愉しい。
再びの残暑がまた夏のような陽気を運んできた。
雲ひとつない青空って、ちょっと幸せ。
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